「日本教育書道研究 参考手本」カテゴリーアーカイブ

2020/7 月例課題 一般

臨書
 古典作品を見ながら書く。
 自分のスキルをあげる一番の勉強法です。
  骨書を参考に、じっくりと形臨を・・

 骨書はあくまで参考書です。
 書き方はたくさんのやり方がありますので、
 自分にあったやり方を探す、見つけるのもあり
 です。

 学ぶ順番としては・・
  楷書 → 行書 → 草書 が 入りやすいです。
 
 隷書が好きと言われる方もいますが、隷書は基本の
 3つより、少し高度な技術がいります。
 まずはこの3つ習得してからでいいかと思います。

ポイント
 ・モンガマエ、クニガマエの背勢 
   線の右側はまっすぐ、左側が内側に
 ・ハネ 筆を止めてから打ち込み直す

ポイント
  右側の3文字 中心軸のとらえ方に注意
  左側の3文字 筆圧を加えて、
         大きな動きでやわらかさを

ポイント
  筆の動きに変化をつけて抑揚を出す。
  連綿がじゃまをしないように・・


  
ポイント
  左側の縦画を左に流すようにして□を変形
  ゆるやかに波をうつ線(波勢)は一文字の中で1か所
  

2020/6 月例課題 一般

臨書
 古典作品を見ながら書く。
 自分のスキルをあげる一番の勉強法です。

①形臨 技術面の習得
 お手本に忠実な字形や用筆法を模倣して書く。
②意臨 お手本の作者の意図や気持ちを汲み取る 
 お手本が古典なら、その作品が生まれた時代背景や
 来歴なども考慮し、作者の気持ちになって作品を書く。
③背臨 お手本の書風を自分のものにする
 お手本を見て記憶して、見ないで記憶通りに書く。


書道は臨書にはじまり、臨書で終わるといいます。
書道で最も大切なことは、客観的な観察眼です。臨書をすることでこの観察眼を鍛えられます。
臨書の勉強をすることで、また新しい書道の楽しみをやってみませんか。

欧陽詢 皇甫誕碑

 ・横画・縦画の主画協調で書く。
 ・柱となる縦画は垂直に強く伸び、主画の横画は細身で一際長く。
 ・横画は等間隔で平行。
 ・底辺処理はそろえず、一本足で立つ姿勢。
文字の中心軸と部品の中心軸をしっかりとらえ、全体バランスを考える。
筆先を使った細くするどい線、基本点画を意識した画を使ってほしい。


趙孟頫 前後赤壁

「斯」偏と旁を接近させて。作りの位置に留意。
「未」三角目、細くなりすぎないように。
「嘗」下部、中心を右寄りに移動させて。
骨書をしっかりみて、筆の流れをつくるための筆運びを忠実に。
細くするどい画と筆圧をつけた線の組み合わせがポイント。


王義之 想小大皆佳帖

点を打つ時は、筆を置いた後、真上に上げない。
全て同じような点にならないように変化をつける。
骨書をしっかりみて、筆の面の使い方をまねしてください。
白い面をしっかりとりながら、微妙な画の傾きに注意しましょう。


乙瑛碑
骨書のように、紙面上の文字の位置をバランスよくとりますが、
形臨を意識して、古典に忠実な文字の大きさで書きましょう。
短めの横画であっても、筆先を使って、逆筆でしっかりはいりましょう。
硬筆 2種